味噌の豆知識

安全な味噌造りのため

遺伝子組み換え食品の表示義務

遺伝子組み換え食品の表示義務

農水省では、8月2日 大豆やとうもろこしなどの遺伝子組み換え原料を使用した食品の表示に関する農水省の原案を明らかにした。表示を義務づける食品として豆腐や味噌、コ-ンスナック菓子の他植物蛋白を主な原材料とする食品など28種類を指定した。原案は表示を義務づける対象として「組成、栄養素、、用途等に関して従来の食品と同等でないものか」「同等であって、加工後も組み換えられた遺伝子(DNA)または、これによって生じたタンパク質が存在するもの」とし一般消費者向けでない大豆粉、コ-ンスタ-チは「表示不要」とした。

遺伝子組み換え食品の表示内容

食品の分類 品目 表示方法 表示例
従来の食品と同等でない 高オレイン酸大豆油
及びその製品
(現在、安全性評価申請中)
「使用」の表示を義務付け 大豆(遺伝子組み換え)
従来の食品と同等だが、加工工程後も組み替えられたDNA、またはこれによって生じたタンパク質が存在するもので、一般消費者向けの物。 豆腐、豆腐加工品、凍り豆腐、おから、ゆば、大豆(調理用)枝豆、大豆もやし、納豆、豆乳、味噌、煮豆、大豆缶詰、きな粉、いり豆、コ-ンスナ菓子、トウモロコシ、(生食用)、冷凍・缶詰トウモロコシおよびこれらを主原料とする食品、ポップコ-ン、ジャガイモ(未加工) 大豆粉を主原材料とする食品
植物蛋白を主原材料とする食品
コ-ンスタ-チを主原材料とする食品
コ-ンフラワ-を主原材料とする食品
「使用」か「不分別」の表示を義務付け 豆腐(遺伝子組み換え不分別)
上記に該当するが、一般消費者向けでないもの。 大豆粉、植物タンパク、コ-ングリッツ、コ-ンスタ-チ、コ-ンフラワ-等 表示不要  
従来の食品と同等だが、加工工程で、組み換えられたDNAまたはこれによって生じたタンパク質が除去・分解された物 しょうゆ、大豆油、コ-ンフレ-ク、マッシュポテト、液糖、デキストリン、コ-ン油、菜種油、綿実油、水飴、ジャガイモでんぷん、ポテトフレ-ク、冷凍・缶詰・レトルトのジャガイモ製品 表示不要  

遺伝子組み換え作物?

作物の遺伝子の一部に別の生物を組み込むことで作られる、害虫や除草剤に強い品種米国では1999年度の組み換え作物の作付け面積は大豆で5割以上、トウモロコシで約三割と言われている。自然界には存在せず、普通の作物とほとんど栄養素は変わらないとされているが、安全性を巡り論議が出ている。

現在は・・・

ビ-ル会社は「遺伝子組み換え」のコ-ンスタ-チ等の原材料を使わない方針を打ち出したメ-カ-もありコ-ンスナック菓子大手の東ハトは年内に非組み換えのトウモロコシ原材料に移行の予定。豆乳最大手の紀文フ-ドケミファも非遺伝子組み替えの大豆に移行した。

味噌屋は・・?

味噌大手のハナマルキが味噌などの全商品に「遺伝子組み換え大豆不使用」を表示。他も追随する形となり、今現在味噌業界では遺伝子組み換え大豆を使用していない。(もっとも以前からそうであったが)表示も遺伝子組み換え大豆を使用していませんという表示に全体としてなりつつある。

食品メ-カ-の見方

消費者が割高でも非組み換え食品を選ぶかは不透明との見方も強かったが豆腐業界での問題があってから消費者も敏感になり今では値段も組み替え大豆ではないから高いというものはほとんど見あたらずというより製品の値上げなしでも大豆は非遺伝子組み換え大豆という風潮になってしまった。

商社の動き

三菱商事 横浜に非遺伝子組み換え大豆の保管庫 1万㌧級を建設する。来年には名古屋関門地区遺伝子組み換え作物、にも各3千㌧級の専用倉庫を建設予定(2000年3月記述)【シカゴ15日=千葉研】遺米企業も調達自粛・選別遺伝子組み換え作物の最大の生産・輸出国である米国で原料として使うことの自粛や流通段階で非組み換え作物と区分して集める動きが広がってきた。ハインツなど大手食品メーカー数社が一部商品での利用を控えることを決めたほか、カーギルなど穀物メジャー各社も集荷方法の見直しに乗り出した。組み換え作物の安全問題が米国にも波及してきたことで、国内農家やバイオ産業が打撃を受けるのは必至。組み換え作物を巡り自由貿易を求める米国と規制強化を目指す欧州などが対立する中、米政府としては国際的な生産・開発や商品認可についてのルール作りを急がざるを得ない状況になっている。

大豆の輸入内訳

食品用大豆の国内供給量は98年度で約122万㌧ このうち四分の三が米国産。
米国の同年度の大豆の作付け面積の27%」は組み換え品。(2000年3月記述)

<参考資料>

・1999年8月7日日本経済新聞:8月3日信濃毎日新聞